2007-12-24から1日間の記事一覧

(13)軍の自決命令を確信 (12月23日朝刊総合9面)

内容に訂正の必要なし 座間味島について。宮城晴美著『母の遺したもの』は読んだか? 読みました。この裁判が、はじまってから、それに向けて提出される各種の資料を読むようになりましたから、その時点においてです。 座間味島を含む慶良間列島の集団自決は…

(12)悲劇を繰り返す懸念 (12月21日朝刊総合6面)

「ノート」の根本的な動機 『沖縄ノート』は今日まで版を重ねているが、その刊本について最初の版を改訂していないことに関して。 渡嘉敷島について。赤松隊長命令説を否定する文献等が出たことを知っているか?(曽野綾子著『ある神話の背景』、赤松嘉次『…

(11)罪責感ない守備隊長 (12月20日朝刊総合9面)

架空法廷 ドイツとは逆に 『沖縄ノート』二百十三ページ三行目から十一行目は、次のように記されています。 《 おりがきたとみなして那覇空港に降りたった、旧守備隊長は、沖縄の青年たちに難詰されたし、渡嘉敷島に渡ろうとする埠頭では、沖縄のフェリイ・…

(10)「最後の時」放置の責任 (12月19日朝刊総合4面)

逃れようのない結末に 「日本本土の政治家が」で始まる段落は何を述べたものか? この段落の文章の構造を説明します。 まず前の段落の、ひとりの人物(かれは渡嘉敷島の旧守備隊長で、この段落では当時「若い将校」であった「ひとりの日本人」と呼ばれていま…

(9)島民の「友好」を幻想 (12月18日朝刊総合6面)

償い語らぬ死の責任者 「本土においてはすでに」で始まる次の段落は何を述べたものか? この段落において、私は先の段落で書いている、一九四五年に行われた集団自決の悲惨が、本土においてしだいに表立った声にならなくなってゆく時代状況のなかで、その守…

視座・沖縄ノート 大江健三郎陳述書 3/3

2007.11.9大阪地裁証人尋問に先立って提出された大江健三郎氏の陳述書。本論部分の詳報が沖縄タイムスから公開されました。http://www.okinawatimes.co.jp/spe/syudanjiketsu.html#to