2007-12-23から1日間の記事一覧

(5)多様なかたちの「命令」(12月14日朝刊総合6面)

構造的積み重ね 島民に浸透 「この事件の責任者はいまなお」以下において、私は一九七〇年現在においてなお、渡嘉敷島の集団自決という事件をもたらした、日本軍―第三二軍―渡嘉敷島の守備隊という、責任のタテの構造の、最先端にあった守備隊長は、事件の被…

(8)「罪」否定の自己欺瞞 (12月17日朝刊総合6面)

虚偽の物語 自ら意識せず 「責任者」の内面について想像したものか? そのとおりです。そして私はこの「責任者」に、渡嘉敷島において軍の責任者としての自分が行ったことの「罪」についての認識がなかったはずはない、と考えます。それを自分の内面の思考の…

(7)守備隊長 確実に責任 (12月16日朝刊総合7面)

別人の繰り返しありうる 「慶良間の集団自決の責任者も」で始まる最初の段落は何を述べたものか? 「慶良間の集団自決の責任者も」という、この段落を書き出した時、私にはここで『沖縄ノート』の執筆の時点、一九七〇年、渡嘉敷島を実際に訪れようとしてい…

(6)記憶歪め 和解を期待 (12月15日朝刊総合7面)

本土側が沖縄ねじふせ 『沖縄ノート』二百十ページ四行目から二百十二ページ二行目までには、次のように記されています。 《 慶良間の集団自決の責任者も、そのような自己欺瞞と他者への瞞着の試みを、たえずくりかえしてきたことであろう。人間としてそれを…

視座・沖縄ノート 大江健三郎陳述書 2/3

2007.11.9大阪地裁証人尋問に先立って提出された大江健三郎氏の陳述書。本論部分の詳報が沖縄タイムスから公開されました。 http://www.okinawatimes.co.jp/spe/syudanjiketsu.html#tokusyu