映画「靖国」と稲田朋美の弁護士失格言動




稲田朋美議員らが騒ぎ立て、それに呼応した街宣車ウヨクらが映画館を脅迫して、いったんは上映中止に追い込まれた映画『靖国』はいま、たんたんと上映が続き、多くの映画館で上映期間が継続されるほど好評です。



私は先日この映画を観てきました。



8月15日の日、靖国神社に集まる人々の生半可ではない熱き想いがジンジンと伝わってきました。また同じように、肉親の合祀に反対する為に靖国神社を訪れる人たちの心も生半可でないことが、よく分かりました。



日本人の精神が、鳴門の渦潮のように巨大な渦となる場所、それが靖国神社であることを知りました。またそこは、日本の戦争に参加させられたアジア諸国の人々の心も渦巻く場所でした。



刀匠刈谷さんは、その靖国神社で「靖国刀」をたんたんと作ってきた職人です。その刈谷さんが、異文化人でしかもかつては敵国人である中国人監督の取材に応じました。鍛冶の現場の撮影に応じました。中国人からの質問を嫌がりませんでした。そしてついに刈谷さんは、立場を逆にして自分から中国人監督に質問を発しました。「小泉首相靖国参拝、どう思う?」と。



交流の過程のドキュメンタリーです。撮影の中で培われた刀匠刈谷さんと中国人監督の交流です。私は映画「靖国」を見て、恩讐のかなたにあるかにみえる日本人と中国人の心の交流を、「靖国神社を介在物として行おう」とした監督の意思を感じました。「靖国神社」を敵対視のなかで捉えようとはしていないのです。



私以外の人はまた別の思いを描いたことでしょう。この映画は、観る人が違えば感想も違う、さまざまな反応がある、ひと色ではない映画らしい映画だといえましょう。





ではなんで、稲田朋美議員は上映に反対するようなことを言ったのでしょうか?改めて振り返ってみたいと思います。



http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/136196/

【正論】文化庁の映画助成 稲田朋美

04/09 05:00更新

を改めて読んで見ました。




稲田議員は2つの理由をあげて、文化庁の助成を問題にしています。

(1)日本人が作ったものではない

(2)政治的プロパガンダ



しかし、(1)は共同制作の規定の中にあって問題とはなりません。

(2)については、稲田議員ははなから「反日映画」と規定しています。論証もへったくれもありません。強いてあげた理由は週刊誌(=週刊新潮)が問題視した、ということです。





靖国神社に対して裁判を仕掛けている人間がキャストに含まれるから「反日」だ、というのは、国会議員のセリフにしては偏狭に過ぎます。刀匠の刈谷さんだけでなく、靖国神社を信奉する多くの人々が映画には登場しています。





稲田朋美議員にはおそらく、そうした呉越同舟で1つの映画のなか、靖国神社という舞台に登場すること自体が、「反日」として許されざるものに映ったのでしょう。靖国神社の刀匠が中国人映画監督とのコミュニケーションを図ろうとしたこと自体が、許されざる「反日」行為と映ったのでしょう。





そうした、偏狭極まりない観点から、稲田朋美議員は劇場公開直前の機を捉えて攻勢をかけ、いったんは上映中止に追い込んだのでした。




以上は、稲田朋美議員に私が抱く感想ですが、以下は私の主観を排した事実です。



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稲田朋美議員の「主張」のなかから。


http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/136196/



 私は、大虐殺の象徴とされる百人斬り競争で戦犯として処刑された少尉の遺族が、百人斬りは創作であり虚偽であることを理由に提起した裁判の代理人もつとめた。遺族らに対する人格権侵害は認められなかったが、判決理由の中で百人斬りの記事の内容を信用することができず…甚だ疑わしいとされた。ところが映画では百人斬りの新聞記事を紹介し、「靖国刀」をクローズアップし、日本軍人が日本刀で残虐行為をしたとのメッセージを伝えている。





 これらを総合的に判断すると、「靖国」が「日本映画」であり「政治的宣伝意図がない」とし、助成金を支出したことに妥当性はない。

といっていますが、下線部分は「百人斬り訴訟」の2審判決からの引用みたいです。

しかし、判決文は稲田議員がトリミングして捏造した文章とは、全く逆の意味をもっています。

http://andesfolklore.hp.infoseek.co.jp/intisol/hyakunin/Kousaihanketu6.htm



 南京攻略戦当時の戦闘の実態や両少尉の軍隊における任務,1本の日本刀の剛性ないし近代戦争における戦闘武器としての有用性等に照らしても,本件日日記事にある「百人斬り競争」の実体及びその殺傷数について,同記事の内容を信じることはできないのであって,同記事の「百人斬り」の戦闘戦果は甚だ疑わしいものと考えるのが合理的である。 





 しかしながら,その競争の内実が本件日日記事の内容とは異なるものであったとしても,次の諸点に照らせば,両少尉が,南京攻略戦において軍務に服する過程で,当時としては,「百人斬り競争」として新聞報道されることに違和感を持たない競争をした事実自体を否定することはできず,本件日日記事の「百人斬り競争」を新聞記者の創作記事であり,全くの虚偽であると認めることはできないというべきである。

高裁判決は、東京日日記事が自慢げにあげている「大げさな数」について「甚だ疑わしい」といっているに過ぎず、『百人斬り競争」として新聞報道されることに違和感を持たない競争をした事実自体を否定することはでき』ない といっているのです。したがって、百人斬りの新聞記事を紹介したことをもって、政治的プロパガンダというには当たりません。





そしてなによりも、



自分が担当した裁判の判決文を逆意に歪め、平然と全国紙に載せるといった、弁護士として許されざる行為は、どのように決済されるべきなのでしょうか?





弁護士稲田朋美は、東京高裁判決を

このように曲解した上で、

最高裁への上告理由書を書いたのか?





追記

チャンネル桜管理人氏に拠れば、自著においても、稲田朋美は東京高裁判決の逆転曲解を書いているそうです。こりゃ、弁解の余地がない確信犯ですね。


今回の判決理由中で示された「百人斬り」の記事内容は「信じることができないし」「甚だ疑わしい」という結論を広く世界に発信することによって、現在の遺族に対する人権侵害を改善できるはずだ。



稲田朋美著「百人斬り裁判から南京へ」より

稲田朋美はこうやって判決内容を偽り、依頼人遺族を騙しているんですね。同じ裁判の弁護人である夫君稲田龍示と夫婦ぐるみで。







稲田朋美議員は、

早々に弁護士資格を返上し、

弁護士の名で当選した衆議院議員

即刻辞任すべきだと思います。



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※ところで稲田朋美氏は、オリックス100%子会社「オリックス債権回収」の代理人を今も務めているのだろうか?

http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2006/10/post_072c.html

http://news.livedoor.com/article/detail/2594475/



加藤紘一自民党元幹事長の実家が放火されたことを話題にして、シンポジウム会場を爆笑の渦と化した、女傑

http://ameblo.jp/lm146832/entry-10017876797.html

稲田朋美新聞
http://labs.spicebox.jp/shinbun_maker/v/0cbfd2985c9c3c2748ca8a67e0e17d74.html
稲田龍示新聞
http://labs.spicebox.jp/shinbun_maker/v/735e97f334ac14749f72ee1140bf907b.html