石破防衛相に突きつけた『公開質問状』とやらのDQN度

聞くところによると、あの石破茂防衛相が、『反中国』だけを錦の御旗に掲げたウヨクの連中に絡まれているらしい。











以下は、絡んでいる側の通信である。

宮崎正弘国際ニュース・早読み」 

    平成20年(2008年)5月22日(木曜日)  

(読者の声1)雑誌『WiLL』で、渡部昇一先生が指摘しているように、石破防衛大臣歴史認識はまさに自虐史観そのものです。

 

【挿入】渡部昇一氏が指摘した石破防衛相の「自虐史観」発言とは



=私は防衛庁長官時代にも靖国神社を参拝したことがない。

第二次大戦の時に日本の戦争指導者たちは、何も知らない国民

を戦線に駆り出し、間違った戦争をした。

だから私は靖国神社に参拝しない、あの戦争は間違いだ、

多くの国民は被害者だ=



=日本には南京大虐殺を否定する人がいる。

30万人も殺されていないから南京大虐殺そのものが存在しない

という。何人が死んだかと大虐殺があったかは別問題だ=



=日本には慰安婦についていろいろな見解があるが、日本軍が

関与していたことは間違いない=



=日本人が大東亜共栄圏の建設を主張したことは、侵略戦争

対する一種の詭弁だ=



=中国は日本に対する脅威であるから対中防衛を強化せよという

人たちは)なにも分析もしないで、中国は日本に対する脅威だと

騒いでいる=



=日本は中国に謝罪するべきだ=



(引用者)日本政府内閣構成員としては、しごく真っ当なり!



そこで一昨日(20日)、下記の質問状を石破大臣宛に出しました。

胡錦濤への公開質問状も同封し、これに答えられますか、ということで問いかけてみました。

返答ありやなしや、楽しみではあります。

 



平成20年5月20日            

防衛大臣 衆議院議員

石破 茂 先生



既に大臣のところには、<世界新聞報>に掲載された大臣のご発言に対しての抗議・苦情等が多々届いているものと推察いたします。

私もこの記事のことを読みまして、大きなショックを受けた一人で。



いろいろな問題について大変勉強されている大臣のご発言なので、愕然たる思いがいたしました。

いろいろなポイントがありますが、私は今回南京問題に絞って私見を申し上げ、ご質問したいと思います。

是非とも大臣のご見解をお伺いしたいと存じます。



《日本には南京大虐殺を否定する人がいる。30万人も殺されていないという。何人死んだかと大虐殺があったかは別問題だ》

これはよく言われることですが、南京問題につきましてそれなりに研究してきたものからしますと、とんでもない見当違いといわざるを得ません。



南京問題の研究は近年急速に進んでおりまして、もはやそのようなことは到底いえない状況になっております。



(引用者)東中野修道氏の個人研究会「日本南京学界」会員の中では、確かにそのような状況だ!間違いない!



先日、胡錦濤主席が来日されましたが、「南京事件の真実を検証する会」(会長:加瀬英明、事務局長:藤岡信勝、小生もメンバーです)では、南京事件に関する5か条の公開質問状を提出しました。

これは昨年温家宝首相に提出した6か条の公開質問状に回答が無かったので、改めて提出したものです。

(中略)



失礼な言い方かもしれませんが、大臣が胡錦濤主席に変わってこれに答えることができますか?

(中略)



南京事件の真実を検証する会」監事

「史実を世界に発信する会」事務局長 

    茂木 弘道 



何の事はないこのウヨク・オジイサン達は、

「おまえは中国と握手して気に入らないから、中国首脳に無視された『公開質問状』に、代わりにこたえよ」、

と石破氏にイヤガラセを仕掛けているのである。





この八つ当たり的カツアゲ発想は、チンピラ893そのものだね。



まあ、その時点で勝負あっただが、このさい、『公開質問状』とやらのDQN度を再確認しておこう。べつに、石破氏を助けたいのではありません。







南京事件の真実を検証する会」とやらの『公開質問状』のDQN

変更箇所は赤字 
2007年版の温家宝首相宛 2008年版の胡錦濤主席宛 回答例
温家宝国務総理閣下への公開質問状

このたび中華人民共和国国務総理温家宝閣下のご訪日に当たって、日中両国の友好を願う者として心より歓迎申し上げます。

さて、われわれは1937年12月に行なわれた日中南京戦に伴って起こったとされる所謂南京事件を検証すべく、研究して参りましたものですが、貴国のこの事件に対する見解につき、重大な疑義を抱いております。以下その中心的な疑義につきまして閣下のご見解を伺いたく、謹んでご質問申し上げます。
胡錦濤国家主席閣下への公開質問状

このたび中華人民共和国国家主席胡錦濤閣下のご訪日に当たって、日中両国の友好を願う者として心より歓迎申し上げます。

さて、われわれは1937年12月に行なわれた日中南京戦に伴って起こったとされる所謂南京事件を検証すべく、研究して参りましたものです

貴国のこの事件に対する見解とその取り扱いにつき、深刻な憂慮を感じております。昨年南京屠殺記念館が大規模に拡張改装されましたが、一方で友好を唱えながらこのような非友好的なことを平然と行なう貴国に対して強い不信の念を感じざるを得ません。

そもそも南京で大虐殺があったという論拠は最近の研究によって根本的に否定されつつあります。

以下、重要な5つのポイントについて閣下のご見解を伺いたく、謹んでご質問申し上げます。
最近の研究によって根本的に否定されつつあるということはない。ここ数年、南京事件を否定する政治勢力プロパガンダの声が大きくなってきたものの最近は沈静化しつつある。


一、故毛沢東党主席は生涯に一度も、「南京虐殺」ということに言及されませんでした。毛先生が南京戦に触れているのは、南京戦の半年後に延安で講義され、そして「持久戦論」としてまとめられた本の中で「日本軍は、包囲は多いが殲滅が少ない」という批判のみです。30万市民虐殺などといういわば世紀のホロコーストとも言うべき事件が本当に起こったとすれば、毛先生が一言もこれに触れないというのは、極めて不自然で不可解なことと思います。閣下はこの事実について、どのようにお考えになられますか?


 一、故毛沢東党主席は生涯にただの一度も、「南京虐殺」ということに言及されませんでした。毛先生が南京戦に触れているのは、南京戦の半年後に延安で講義され、そして『持久戦論』としてまとめられた本の中で「日本軍は、包囲は多いが殲滅が少ない」という批判のみです。30万市民虐殺などといういわば世紀のホロコーストとも言うべき事件が本当に起こったとすれば、毛先生が一言もこれに触れないというのは、極めて不自然で不可解なことと思います。閣下はこの事実について、どのようにお考えになられますか?
南京事件FAQ「毛沢東も知っていた」参照


 二、南京戦直前の1937年11月に、国共合作下の国民党は中央宣伝部に国際宣伝処を設置しました。国際宣伝処の極秘文書『中央宣伝部国際宣伝処工作概要』によりますと、南京戦を挟む1937年12月1日から38年10月24日までの間に、国際宣伝処は漢口において300回の記者会見を行い、参加した外国人記者・外国公館職員は平均35名と記録されています。

しかし、この300回の記者会見において、ただの1度として「南京で市民虐殺があった」「捕虜の不法殺害があった」と述べていないという事実について閣下はどのようにお考えになられますか。もし本当に大虐殺が行なわれたとしたら、極めて不自然で不可解なことではないでしょうか?


二、南京戦直前の1937年11月に、国共合作下の国民党は中央宣伝部に国際宣伝処を設置しました。国際宣伝処の極秘文書『中央宣伝部国際宣伝処工作概要』によりますと、南京戦を挟む1937年12月1日から38年10月24日までの間に、国際宣伝処は漢口において300回の記者会見を行い、参加した外国人記者・外国公館職員は平均35名と記録されています。

しかし、この300回の記者会見において、ただの一度として「南京で市民虐殺があった」「捕虜の不法殺害があった」と述べていないという事実について閣下はどのようにお考えになられますか。もし本当に大虐殺が行なわれたとしたら、極めて不自然で不可解なことではないでしょうか?


想像で物事を断定しては困ります。質問者は、「南京で市民虐殺があった」「捕虜の不法殺害があった」と述べていないという事実をどのように確かめたのでしょうか? 漢口では一九三八年二月、『南京における日本軍の暴行を目撃した外国人』というパンフレットが発行されています。また三月十九日には「南京における日本軍の"死の舞踏"」という記事が『漢ロウィークリー・レビュー』に掲載されています。


三、 南京安全区に集中した南京市民の面倒を見た国際委員会の活動記録が「Documents of the Nanking Safety Zone」として、国民政府国際問題研究所の監修により、1939年に上海の出版社から刊行されています。それによりますと、南京の人口は日本軍占領直前20万人、その後ずっと20万人、占領1ヵ月後の1月には25万人と記録されています。この記録からすると30万虐殺など、ありえないと思いますが、閣下はいかがお考えでしょうか?


三、南京安全区に集中した南京市民の面倒を見た国際委員会の活動記録が『Documents of the Nanking Safety Zone』として、国民政府国際問題研究所の監修により、1939年に上海の英国系出版社から刊行されています。それによりますと、南京の人口は日本軍占領直前20万人、その後ずっと20万人、占領1ヵ月後の1月には25万人と記録されています。この記録からすると30万虐殺など、到底ありえないとしか考えられませんが、閣下はいかがお考えでしょうか?



使い古されたトリックです。安全区の人口が増えたのは、日本軍に占領された周辺地域が住民にとって不安全になり、安全区に流入したということです。



虐殺現場の殆どは南京「城外」か城内でも安全区の外です。南京「城内」の一部でしかない安全区の人口推移で被害者数を論ずることはできません。



虐殺数30万に対する疑問は遺体処理数などから再検証されるべきです。



四、 さらに「Documents of the Nanking Safety Zone」には、日本軍の非行として訴えられたものが詳細に列記されておりますが、殺人はあわせて26件、しかも目撃されたものは1件のみです。その1件は合法殺害と注記されています。こういう記録と30万虐殺という貴国の主張しているところとは、到底両立し得ないと考えますが、閣下はいかが思われますか?


四、さらに『Documents of the Nanking Safety Zone』には、日本軍の非行として訴えられたものが詳細に列記されておりますが、殺人はあわせて26件、しかも目撃されたものは1件のみです。その1件は合法殺害と注記されています。この記録と30万虐殺という貴国の主張とは、到底両立し得ないと考えますが、閣下はいかが思われますか?



これも虐殺は安全区内でしか行われなかったという前提での質問のようです。こんな不合理な質問を繰り返して恥ずかしいと思わないのでしょうか?



 中国側が挙げる虐殺現場はこの図のとおりです。質問はこの図を否定してからするべきです。

安全区内での暴行記録については「資料:「国際委員会文書」の告発」参照



五、 南京虐殺の「証拠」であるとする写真が南京の虐殺記念館を始め、多くの展示館、書籍などに掲載されています。しかし、その後の科学的な研究によって、ただの1点も南京虐殺を証明する写真は存在しないことが明らかとなっております。もし、虐殺を証明する写真が存在しているのでしたら、是非ご提示いただきたいと思います。そのうえで検証させていただきたいと思います。


五、南京虐殺の「証拠」であるとする写真が南京の屠殺記念館を始め、多くの展示館、書籍などに掲載されています。しかし、その後の科学的な研究 (『南京事件の「証拠写真」を検証する』(東中野他・草思社)など) によって、ただの1点も南京虐殺を証明する写真は存在しないことが明らかとなっております。もし、虐殺を証明する写真が存在しているのでしたら、是非ご提示いただきたいと思います。そのうえで検証させていただきたいと思います。


「ただの1点も南京虐殺を証明する写真は存在しないことが明らか」という質問の前提こそが虚偽です。



こちらのサイトをごらんください。←赤字本がどのくらいいい加減な論証であるかがわかります。


六、 このように、南京大虐殺ということは、どう考えても常識では考えられないことであります。それでもあったとお考えでしたら、われわれが提供する資料も踏まえて、公正客観的にその検証を進めていただきたいと考えます。ところが現状では貴国は南京に大虐殺記念館を建て、大々的に30万虐殺を宣伝しています。このようなことは、史実をないがしろにする不当極まりないことであるばかりか、貴国の唱えられる日中の友好の方針とも真っ向から対立するのではないかと考えます。





更に本年は南京事件から70年ということで、貴国のさまざまな機関が「南京虐殺映画」製作を企画し進めていると伝えられます。こうしたことは日中友好を願うわれわれ日本人にとって耐え難い裏切り行為とうけとめております。閣下はこれにつきどのようにお考えでしょうか? 



以上の諸点につきまして、閣下のご回答を是非承りたく存じます。このことは多くの日中国民の関心事と考えますので、公開質問状として提出させていただきます。子子孫孫までの日中友好を願うものとして、閣下のご高配を、衷心から期待しております。

平成19年4月10日
以上述べました5つの点は南京で大虐殺があったなどということを根本的に否定しているものとわれわれは考えざるを得ません。



上記5つの点につきまして、閣下のご見解を承ることができれば幸いです。

この問題は多くの日中国民の関心事と考えますので、公開質問状として提出させていただきます。子子孫孫までの日中友好を願うものとして、閣下のご高配を、衷心から期待しております。

平成20年5月5日
居丈高に主観と願望を押し付けて、「日中友好」など歯の浮くような言葉を述べても、信頼は得られないでしょう。


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